むし歯とは??
2016.06.06
水戸さくら通り歯科院長の高根です。
今日の空は雲が出ていて、少し肌寒くなりました。
日中の気温差が大きくなるので体調にお気をつけてください。
今日は少しむし歯の話をします。
皆さんはむし歯(カリエス)と聞くとどんな事を思い浮かべますか?
黒、もしくは茶色で歯に穴が開いて、シミたり痛んだり、歯が崩れてきたり。
そのようなむし歯とは、実は専門的に言うと、歯の表面に付着したプラークと呼ばれるばい菌の塊の中での代謝作用により歯の一部が化学的に溶解した結果として現れる徴候や症状の事なんです。
ちょっと難しいので解説すると、むし歯や歯周病の原因はばい菌です。そのばい菌はお口の中に誰でも持っているのですが、歯の表面にくっつく性質を持っています。
歯の表面にばい菌がくっついて塊になったものをプラークと言い、その一部の菌は酸を産生し、歯を溶かしていきます。これを脱灰と呼びます。
一方、唾液中にはカルシウムやリンなどのミネラル成分が含まれており、溶けた歯の表面をもう一度作る再石灰化という現象が起こります。
正常なお口の中の環境では脱灰と再石灰化は1日の間でも何度も起こり、健康な歯が維持されます。
しかし、お口の環境が酸性に傾くような状況、つまり、プラークが取れていない、歯ブラシがうまくいっていない状態が続くと脱灰が有利になり、歯の修復が間に合わず穴が開いてきます。
一度穴が開くと治療するほかありません。
しかも、治療しても虫歯が出来る酸性の環境だと治した詰め物の周りからまた脱灰が始まり、さらに大きな治療が必要になります。
同じ歯を3,4回治療を繰り返すと、その歯の頭はもうなくなってしまいます。
それを防ぐのは毎日のセルフケア。つまり正しいブラッシングです。
当院では、本気でブラッシングを覚えたい方に特別プログラムを用意しております。
もう虫歯や歯周病はごめんだ!という方はお問い合わせください。