タバコは歯ぐきによくない?喫煙者の歯周病リスクを徹底解説
2025.12.17
「タバコは体に悪い」とはよく言われますが、歯ぐきへの影響を具体的に理解している人は多くありません。
歯周病は40歳以上が歯を失う最大の原因となる病気で、日常生活の質を大きく下げる要因にもなります。そして、この歯周病のリスクを大きく高めてしまうのが“喫煙”です。
さらに厄介なのは、喫煙者の歯周病は「見落とされやすく」「進行しやすく」「治りにくい」という特徴があること。つまり、気づいた時にはすでに進行しているケースが少なくありません。
今回は、タバコが歯ぐきに与える影響についてわかりやすく解説していきます。
歯科医は口を見るだけで喫煙がわかる?

歯科医師や歯科衛生士は患者さんの口の中を見ると、喫煙をしているかどうかを判断できます。
喫煙者特有の歯ぐきの変化がはっきり現れるのです。
喫煙者の歯ぐきは色素沈着により黒っぽく、さらに表面が硬く角化し、内部は線維化が認められることが多いとされています。
喫煙者の歯ぐきに起こる変化

喫煙者の歯ぐきは、一見すると引き締まっていて健康そうに見えることもありますが、これは大きな落とし穴です。
炎症が起きていても赤く腫れにくいのに加えて、ブラッシング時の出血もしづらく歯周病を見逃しやすくなります。これは歯ぐきの毛細血管が収縮してしまい出血しづらくなっているためです。さらに細菌に対する白血球の機能が抑制され、防御機能が低下し、治癒しづらい歯ぐきになってしまいます。
実際、歯ぐきを見ただけでは問題がなさそうでも、レントゲンでは骨が予想以上に失われているケースが珍しくありません。
非喫煙者の約1.85倍!データで見る歯周病リスク
過去の研究をまとめた分析では、喫煙者の歯周病リスクは非喫煙者の約1.85倍と報告されています。喫煙者は歯を失うリスクが大きく高まるのです。
また、歯周病治療の効果も出にくいため、喫煙者の歯周病は「見落としやすく、進みやすく、治りにくい」とされています。喫煙は歯の健康にとって深刻なリスク要因といえるでしょう。
喫煙者こそ定期検診が必須な理由

喫煙者の歯周病は「見た目では気づきにくい」ため、専門的なチェックが欠かせません。見た目では問題なさそうだからと安心せず、定期的に歯科を受診することが大切です。
また、禁煙は歯周病の進行を抑え、治療効果を高める大きな一歩になります。これを機に、ご自身の口腔環境を見直し、健康な歯を守る選択をしてみてください。




