口腔乾燥症toha?|水戸市の歯医者

口腔乾燥症とは?

2024.01.31

口腔乾燥症とは

お口の中がねばつく、いつもより口臭が気になるといった症状がみられたら、それは口腔乾燥症かもしれません。口腔乾燥症とは、唾液の分泌量が低下してお口の中が乾いた状態になることをいいます。軽度の症状としては先ほど挙げたようなお口の中のねばつき、口臭、プラーク(歯垢)の増加などが挙げられますが、重度になると舌の表面がひび割れる、口の中に痛みを感じる、食事や会話に支障が出るなどの症状が現れることもあります。

 

 

 

 

 

 

唾液の分泌が減る原因

唾液の約99.5%は水分でできており、健康な成人で1日あたり1~1.5リットル程度分泌されます。お口の中を潤す(湿潤作用)だけでなく、細菌から体を守る(抗菌作用)、食べかすや汚れを洗い流す(自浄作用)、お口の中のpHを調節する(緩衝作用)、歯のエナメル質を修復する(再石灰化作用)、食べ物の消化を助ける(消化作用)など様々な働きがあり、私たちの健康に大きく関わっているのです。しかし次のような原因で唾液の分泌量が減ることがあります。

 

・シェーグレン症候群、糖尿病、パーキンソン病などの全身疾患

・ストレス、口呼吸などの生活習慣および生活環境

・加齢に伴う機能の低下

・薬の副作用

 

 

 

 

 

 

口腔乾燥症を改善するには

口腔乾燥症の治療は大きく分けて2つの方法があります。

 

  • 原因療法

糖尿病など、唾液分泌量の低下の原因となっている疾患そのものを治療していく方法です。薬の副作用によって唾液の分泌が少なくなっている場合は、薬剤の変更や量の調整を検討します。この場合、必ず担当医師に症状をお話頂きご相談ください。

 

  • 対症療法

お口の中の乾燥や痛みを和らげるために、ガムを噛む、保湿ジェルを使用するなど、症状に合わせた対処を行う方法です。唾液はその成分のほとんどが水分からできているので、積極的に水分補給をするのもよいでしょう。また、唾液腺を刺激して唾液の分泌を促す「唾液腺マッサージ」なども効果的です。

 

 

唾液腺マッサージ

【耳下腺】
親指以外の4本の指を頬にあて、上の奥歯のあたりを後ろから前に向かってゆっくりと10回ほど押すように回します。
【舌下腺】
両手の親指を顎の真下にあて、上に突き上げるようにゆっくりと10回ほど押します。
【顎下腺】
両手の親指を顎の下の骨の内側(柔らかい部分)にあて、顎の下から耳の下まで少しずつ指をずらしながら1箇所につき5回ほどゆっくり押していきます。

 

 

 

 

 

 

まとめ

今回は口腔乾燥症についてご紹介しました。口腔乾燥症は、ただ単にお口の中が乾くだけでなく、全身症状のサインとして現れることもあります。唾液の量やお口の乾燥が気になる方は、歯科医師に相談して適切な対処方法や治療を受けるようにしましょう。

ページの先頭へ