フッ素の推奨含有量が変更された件|水戸市の歯医者

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フッ素の推奨含有量が変更された件

2024.04.26

フッ素とは

フッ素は、歯の表面のエナメル質の修復を促進する、歯質を強化する、細菌の活動を弱めるなどの作用をもち、むし歯の発生を防ぐ成分です。継続的に使用することで、むし歯を予防する効果を発揮します。手軽にフッ素を取り入れる方法としては、フッ素が配合されている歯磨き粉を使用することが挙げられます。フッ素の含有量が多ければ効果が高いのは事実ですが、飲み込みや歯のフッ素症のリスクなどを考慮した上で年齢別に推奨されるフッ素の含有量は異なります。この基準が2023年1月に変更されたのをご存じでしょうか。今回は、フッ素の推奨含有量が変更された件についてご紹介します。

 

 

 

 

 

 

変更前後のフッ素の推奨含有量

推奨されるフッ素含有量は、年齢別に設定されています。

 

【0~2歳】

(変更前)500ppm/切った爪程度のごく少量

(変更後)900~1000ppm/米粒程度(1~2mm)

 

【3~5歳】

(変更前)500ppm/5mm以下

(変更後)900~1000ppm/グリーンピース程度(5mm)

 

【6~14歳】

(変更前)1000ppm/1cm程度

(変更後)1400~1500ppm/2cm程度

 

【15歳~】

(変更前)1000~1500ppm/2cm程度

(変更後)1400~1500ppm/2cm程度

 

今回の変更で、0歳から5歳までは900~1000ppm、6歳以上は1400~1500ppmのフッ素含有量が推奨されるようになりました。

 

 

 

 

 

 

フッ素入り歯磨き粉の使用方法

歯磨きは、就寝前を含めて1日2回以上行いましょう。特に就寝中は唾液の分泌量が減ってむし歯のリスクが高くなる時間帯なので、就寝前の歯磨きでフッ素入り歯磨き粉を使用することは効果的です。フッ素入り歯磨き粉を使用したあとに何回もうがいをすると、せっかくのフッ素が流れ出てしまいます。歯磨き後のうがいは少量の水で1回のみにとどめるようにしましょう。また、お子さまがフッ素入り歯磨き粉を使用する際には、取り扱いに注意が必要です。お子さまが歯ブラシに適量をつけられない場合は、保護者の方が量を調節するようにしてください。また、歯磨き粉は小さなお子さまの手の届かない場所に保管しましょう。

 

 

 

 

 

 

まとめ

今回はフッ素の推奨含有量が変更された件についてご紹介しました。毎日のセルフケアでフッ素入り歯磨き粉を使用し、効果的にむし歯を予防しましょう。また、いくらフッ素入り歯磨き粉を使っていても「正しく」磨けていなければ効果はありません。当医院では、患者様がご自身で十分に磨けるようになるまでしっかりと指導いたしますので、毎日のケアで気になることがございましたらどんな些細なことでもお気軽にお話しください。

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