歯列矯正の種類と方法は?
2024.05.15
歯列矯正をするメリット
矯正治療をすることで、審美的な美しさを手に入れられることは大きなメリットです。歯並びが整うことで笑顔に自信がついて、内面にも前向きな変化が現れる方も多くいらっしゃいます。また、歯並びや噛み合わせを整えることで歯磨きがしやすくなり、むし歯や歯周病の予防にもつながります。最近では噛み合わせを治療したことで、頭痛や肩こりなどの不定愁訴が改善した事例も報告されています。当医院では、第1期矯正用装置(プレオルソ・ムーシールド・拡大床等)、マウスピース矯正(アソアライナー)、ワイヤー矯正など様々な矯正治療をご用意しています。
第1期治療用装置
第1期治療とは、乳歯と永久歯が混在する時期に行う矯正治療です。この時期の治療に使用する装置にはプレオルソ、ムーシールド、拡大床などがあり、トレーニングと併用することで歯列を取り巻く口腔周囲筋(お口周りの筋肉)の機能を改善する機能があります。つまり、歯並びに関係している舌、唇、頬などの口腔周囲筋を正常な環境に整えることで、よい歯並びや噛み合わせに誘導していくものです。どの装置を使用するか、どの程度の期間装置を使用するのかについては、お子さまのお口の中の状況に合わせて異なりますので、まずはカウンセリングなどでご相談ください。
マウスピース矯正(アソアライナー)
透明なマウスピース型の矯正装置を一定時間装着して歯並びや噛み合わせを整えていく矯正治療方法がマウスピース矯正です。装置が透明で目立ちにくいことが最大のメリットで、矯正装置の見た目が気になる方にもおすすめの治療方法です。マウスピースは食事や歯磨きの際には取り外せるので、清潔に保つことができます。国内には様々な種類のマウスピース矯正がありますが、当医院では「アソアライナー(Aso Aligner)」を導入しています。マウスピースは1日に18時間以上装着する必要があるため、治療を成功させるためには装置の自己管理が必要不可欠です。また、治療に使用するマウスピースは定期的にご来院いただく際に歯の型どりをし、次の段階のものを作製します。アソアライナーでは1枚あたりの歯の移動量は0.2mm~0.5mm(基準は0.25mm)とされており、平均的な治療期間は3ヶ月~2年程度です(元の歯並びの状態によって差はあります)。ただし、全ての症例に対応できるわけではなく、重度の歯列不正や抜歯が必要なケースには適用できません。詳しくは、カウンセリングの際にご相談ください。
ワイヤー矯正
ブラケットと呼ばれる装置を歯に直接装着し、そこに金属のワイヤーを通して歯を細かく動かしていく矯正治療方法がワイヤー矯正です。矯正治療と聞くとこの装置をイメージなさる方が多いのではないでしょうか。ワイヤー矯正は長い歴史と数多くの実績をもつ治療方法であるため、マウスピース矯正よりも様々な症例に対応可能です。成人の方で抜歯を伴うケースでも、歯を大きく移動することができます。装置が目立ちやすく(最近はブラケットもクリアーになったりワイヤーも白いものがあり、以前と比べてあまり目立たなくなってきました。)装置を付けた最初は違和感がありますが、しばらくすると慣れてきます。また、マウスピース矯正に比べて歯が動く際の痛みを感じやすいともいわれていますが、その分スピーディーに歯を動かせるという面もあります。装置を外した後は歯が動かないようにするために保定(リテーナー)をする必要があります。
治療期間は始める年齢や、一人ひとりの歯並びによって異なりますのでまずはご相談ください。
まとめ
今回は歯列矯正の種類と方法についてご紹介しました。患者様のお口の中の状態がお一人おひとり違うように、その方にとって最適な治療方法も異なります。治療に関するご希望やご予算、ライフスタイルに合わせた治療方法をご提案いたしますので、お子さまの矯正も大人の矯正もどちらもお気軽にご相談ください。