MFTで口周りの癖を改善しましょう|水戸市の歯医者

MFTで口周りの癖を改善しましょう

2024.05.31

MFT(口腔筋機能療法)とは

MFT(口腔筋機能療法)とは、Oral Myofunctional Therapyの略で、口周りの筋肉のトレーニングをすることで舌や唇の位置を改善する方法です。本来、舌の先端が「スポット」と呼ばれる上顎前歯の裏側の膨らんでいる場所に軽く触れている状態が正しい舌のポジションですが、舌の筋肉が不足していると舌が持ち上がらずに低い位置に下がってしまう「低位舌」になります。低位舌は口呼吸の原因となり、口呼吸は

 

・歯並びが悪くなる原因となる(口周りの筋肉がたるむ)

・むし歯や歯周病の原因となる(口が開いていることで口の中が乾燥する)

・風邪をひきやすくなる(空気中の有害物質が直接体内に入り込む)

 

など、お口の中のみならず全身にも様々な影響を及ぼすのです。MFTのトレーニングを続けることで舌を正しいポジションに戻して口を閉じやすくし、鼻呼吸を促すことができます。具体的にどのようなトレーニングがあるのか、ご紹介します。

 

 

 

 

 

 

あいうべ体操

お風呂やトイレ、通勤途中などいつでもどこでも簡単にできるトレーニングです。口をできるだけ大きく動かしながら、「あー」「いー」「うー」「べー」と発音します。「べー」のときには舌を思い切り前に突き出すようにします。口周りの筋肉がしっかりと動いていれば、声の大きさは小さくても構いません。1音の発音に4秒程度かけてゆっくりとした動作で行うようにしましょう。1日30セット(約3分間)を目標に取り組んでみてください。

 

 

 

 

 

 

ティップアンドスティック

スティックを使って舌を前に突き出すトレーニングです。スティックは割り箸(割っていないもの)やアイスクリームの棒などでも代用できます。スティックを口の前で持ち、舌の先をまっすぐに研がせてスティックを3秒間強く押します。このとき、舌の先端とスティックで押し合うように力をかけることを意識しましょう。これを10回ほど繰り返します。

 

 

 

 

 

 

 

 

スポットポジション

舌に正しい位置を覚えさせるトレーニングです。鏡を見ながらスティックをスポットに当てたら、実際に舌の先端をスポットにつけてみましょう。このとき、舌の先端を丸めないように気をつけてください。

 

 

 

 

 

 

ポッピング

舌を持ち上げるトレーニングです。舌の先端をスポットにつけたら、舌全体を吸い上げるように持ち上げます。このとき、なるべく口を大きく開けて舌小帯(舌のつけ根のひだ)をしっかり伸ばすようにしてください。次に、舌で口蓋(上顎の壁面)をはじくようにして「ポン」と音を立てます、これを10~15回行います。

 

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

今回は毎日の生活にも簡単に取り入れられるMFT(口腔筋機能療法)のトレーニングについてご紹介しました。舌を正しい位置におき、歯並びが乱れる原因となる癖や習慣を改善しましょう。

当医院では患者様のお口の中の状態がお一人おひとりのご希望やご予算、ライフスタイルに合わせた治療方法をご提案いたします。お子さまの矯正も大人の矯正も、どちらもお気軽にご相談ください。

 

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