歯を失ったあと放置するとどうなる?3つのリスクを解説します|水戸市の歯医者

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歯を失ったあと放置するとどうなる?3つのリスクを解説します

2024.06.28

歯を失う年齢と原因

歳を重ねるにつれて、歯を失う人が増えてきます。厚労省が行う歯科疾患実態調査の結果によると、後期高齢者(75歳以上)の平均残存歯数は16本で、20本以上歯をもつ人は約半数とされています。歯の喪失は40代もしくは50代ごろからはじまり、その原因の多くは歯周病とむし歯、強すぎるかみ合わせの力によるものです。これらの歯の病気により歯を失う場合は、自然に脱落するよりは、症状の進行により歯科医院で抜歯の処置を行うことがほとんどです。また、歯は奥歯から失われる傾向にあり、未処置のむし歯や歯周病が進行している歯のほかにも、クラウン(冠)が装着されている歯や部分入れ歯のクラスプ(留め具)がかかる歯も喪失のリスクが高いと過去の研究から明らかになっています。

 

 

 

 

 

 

歯を失ったあと放置するリスクとは

歯を失った箇所を放置すると、以下のようなリスクが生じます。

 

1.歯並びや噛み合わせが悪くなる

歯を失ってできたスペースを放置してしまうと、スペースを埋めようと隣の歯が倒れてきて歯並びが悪くなることがあります。また、本来噛み合わせていた相手の歯が伸びてきてしまい、噛み合わせが合わなくなります。例えば、歯を失った箇所が下の奥歯の場合、上の噛む相手の歯が抜けた箇所に向かって伸びてきます。

 

 

 

 

 

 

 

2.むし歯や歯周病のリスクが高くなる

歯を失った箇所の隣の歯に汚れがつきやすくなり、これまで通りに磨いていても汚れがしっかりと落としきれなくなります。これにより、むし歯や歯周病のリスクが高くなってしまいます。また、歯を失ったことによりほかの歯に負担がかかり、破折や歯周病悪化の原因となることもあります。さらに、歯を失った箇所の骨や歯ぐきが痩せ、後から歯を補う治療を検討しようとしても選択肢が狭められてしまう可能性があります。

 

 

 

 

 

 

3.発音がしにくくなる、胃腸に負担がかかるなどの不具合を生じる

歯を失うとその箇所から空気が漏れ、発音がしにくくなります。また、噛む力も弱まり、唾液の分泌量が減ったり、十分に咀嚼されない食べ物等の影響で胃腸への負担もかかるようになります。近年の研究では、噛むことによる刺激が少なくなると脳への刺激も減り、認知症のリスクが1.9倍高くなるという報告もあります。

 

まとめ

今回は歯を失ったあとに放置するリスクについてご紹介しました。歯を失ったまま放置すると、お口の中だけでなく全身への影響が出る可能性があります。なるべく早く適切な治療を受けるようにしましょう。歯を失った場合の治療には、インプラント、ブリッジ、入れ歯があります。→「欠損修復方法」へのリンク

どの治療方法を選択するかは、大きな決断です。患者様お一人おひとりに最適な治療方法をご提案いたしますので、お一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。

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