胃食道逆流症とブラキシズムの意外な関係|水戸市の歯医者

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胃食道逆流症とブラキシズムの意外な関係

2024.10.31

胃食道逆流症とは

胃食道逆流症とは、一度胃の中に入ったはずの食べ物や胃酸が食道に逆流し、食道の粘膜に炎症が起きたり胸やけやどん酸(苦みや酸味が食道から口に上がってくる)のような症状があらわれたりする病気です。「逆流性食道炎」とも呼ばれています。食べすぎ、早食いの傾向にある人や刺激物やアルコール、カフェインを頻繁に摂取する人、肥満気味の人、喫煙習慣のある人などが胃食道逆流症になりやすいとされており、生活の質を低下させる疾患として注意が必要です。

 

 

 

 

 

ブラキシズムとは

昼間、夜間を問わず、無意識のうちに行われる歯ぎしりや噛みしめを「ブラキシズム」といいます。本来、口を閉じてリラックスしている状態では上下の歯は触れ合わず、わずかに隙間があるのが通常です。しかし、ストレスなどさまざまな原因によって常に上下の歯が不必要に接している状態になると、歯や口周りの筋肉、顎の関節などに負担がかかり、歯が擦り減る、歯ぐきが下がる、歯や歯根にひびが入るといった悪影響を及ぼす可能性が高くなります。

 

 

 

 

 

胃食道逆流症とブラキシズムには関連がある?

胃食道逆流症とブラキシズム、一見関わりがなさそうな2つの疾患ですが、実は唾液を介して関連があることが近年の研究で分かってきました。ブラキシズムは歯やお口周りにとってはあまり望ましくないものではありますが、胃酸などの逆流から食道の粘膜を守っている可能性があるというのです。どのようなメカニズムなのか、具体的にみていきましょう。

 

 

 

 

 

ブラキシズムは食道の粘膜を守るメカニズム

胃酸の逆流が起こると、食道に酸が上がってくる感覚が脳に伝達されることでブラキシズムが起こります。ブラキシズム後に唾液を飲み込むと、その唾液は食道へ流れ込みながら粘膜についた酸を洗い流してくれます。つまり結果的に、ブラキシズムが原因で生じた唾液によって食道の粘膜が守られているということになります。

 

 

 

 

 

まとめ

今回は胃食道逆流症とブラキシズムの意外な関係についてご紹介しました。ブラキシズムは歯やお口周りに悪影響を及ぼすリスクが高いため、ナイトガード(マウスピース)を使用するなどして対処することが大切です。また、胃食道逆流症を予防することで、ブラキシズムの予防に繋がる可能性もあります。食事の摂り方や嗜好品、睡眠時の姿勢など生活習慣の改善を心がけましょう。

お口の中で気になることがございましたら、当医院にお気軽にご相談ください。

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