骨粗しょう症と歯科の関連について|水戸市の歯医者

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骨粗しょう症と歯科の関連について

2024.11.29

骨粗しょう症とはどのような病気?

骨粗しょう症とは、骨の密度が低下して骨がもろくなることで、骨折しやすくなる病気です。閉経後の女性によくみられる病気ではありますが、加齢に伴い誰にでも起こりうるリスクがあります。骨粗しょう症が原因となって起こる「脆弱性骨折」は少しの刺激でも骨が折れることがあり、また一度骨折をすると他の場所でも連鎖的に骨折が起こることもあり、特に注意が必要な病気の一つです。

 

 

 

 

 

骨粗しょう症の治療

骨粗しょう症の治療で使われる薬は主に3種類です。①骨が壊れるのを抑える薬、②骨がつくられるのを促す薬、③骨への栄養を補う薬があります。①は具体的にビスホスホネート製剤やデノスマブ製剤などが挙げられますが、これらの薬剤は顎の骨の病気と関係があるのをご存じですか?

 

 

 

 

 

骨粗しょう症治療薬と顎骨壊死の関係

骨粗しょう症の治療でビスホスホネート製剤やデノスマブ製剤を使用していると、ごく稀に「薬剤関連顎骨壊死」を起こすケースがあります。これは骨粗しょう症の薬の作用によって骨の新陳代謝が弱まり、顎の骨が壊死するためと考えられています。顎骨壊死を発症すると、歯ぐきに痛みや腫れが生じるほか、症状が進行すると顎の骨が歯ぐきから露出したり、顔の皮膚から膿が出てきたりします。顎の骨はお口の中の健康を維持するために非常に重要な組織であるため、歯科治療においては慎重な対応が必要です。

 

 

 

 

顎骨壊死を予防する3つのポイント

ビスホスホネート製剤やデノスマブ製剤を使用していると必ず顎骨壊死が起こるというわけではありません。薬の使用に加え、抜歯を必要とするような歯周病や根尖病変があると、顎骨壊死に及ぶリスクが高くなるといわれています。これを予防するには、以下のようなことに気をつけましょう。

・日頃からむし歯や歯周病などの治療を受け、お口の中を良好な環境に保つ
・毎日の丁寧なセルフケアでむし歯や歯周病の予防に努める
・歯科医院で定期的なメンテナンスや検診を受ける
・骨粗しょう症の治療を開始する前に、むし歯や歯周病の治療を終わらせる

 

 

 

 

 

まとめ

今回は骨粗しょう症と歯科の関連についてご紹介しました。骨粗しょう症を予防するには、日頃の栄養や運動も重要です。歯科治療でお口の中の環境を整えることと併せて、心がけるようにしましょう。また、骨粗しょう症の治療をなさっている場合はご申告ください。

当医院では患者様のお口の中の状態からお一人おひとりのご希望やご予算、ライフスタイルに合わせた治療方法をご提案いたします。お口の中で気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。

 

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