歯のマイクロ治療とは?健康な自分の歯を残すために知っておこう
2023.09.29
歯医者さんで治療を受ける際、せっかく足を運ぶのなら精密で安心の治療が受けたいと思いませんか?同じ分野の治療でも、マイクロスコープを使うことで断然質の良い治療が受けられる場合があります。
今回は、そんなマイクロスコープについてご紹介します。
マイクロスコープとは?
マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)は、肉眼で見えないほど小さなむし歯の治療や、歯に入ったヒビ、被せ物・詰め物の不具合を見ることが出来ます。また、暗くて狭い歯の根管(神経の入った根の部分)の中も拡大して確認することができます。
マイクロスコープの効果
下の画像の様に、20倍以上に拡大してお口の中を診ることができるため、肉眼では到底見えないような細かな箇所の状態までしっかりと把握することができます。
マイクロスコープを使った歯科治療の例
肉眼では見えない部分を拡大し、精密な治療ができるマイクロスコープは、様々な治療において活躍します。
ここでは、マイクロスコープを使用した治療の例をいくつかご紹介します。
・歯周治療
歯周病は、歯に付着した細菌が歯ぐきに炎症を引き起こす進行性の病気です。歯周病が悪化すると、歯を支えている骨が溶かされていき、最終的には歯を失ってしまう恐れがあります。
その原因は、歯周病原菌が生成するバイオフィルムという膜から出た毒素です。歯周病の治療はこの膜を取り除くことが重要ですが、歯周ポケットと呼ばれる溝が深くなると、器具を適切に挿入することが難しくなります。
そこで、マイクロスコープを用いることで、器具を挿入すべき箇所を正確に把握することができます。また、肉眼で見ることのできない感染源を発見・除去することもできます。
・根管治療
根管は歯の中にある、神経(歯髄)が入った管状の部分です。
この根管がむし歯になると神経を取り除く必要がありますが、根管内は狭くて複雑な形をしており、感染した箇所が取り除かれずに残ってしまう場合もあります。 マイクロスコープを使用することで、根管内の状態を正確に把握することができます。
・補綴物の作製
むし歯で歯の一部が無くなった場合や、治療で歯を削った場合は、その部分の型取りをし、詰め物を作ります。歯の削り方や、型取りの精度が低い場合、その部分にむし歯や歯肉炎が発生するリスクが残ってしまいます。
この際、マイクロスコープを用いることで、歯を削る正確さや型どり、補綴物の装着の精度が上がり、むし歯や歯肉炎の再発を抑えることができます。
まとめ
ご紹介した以外にもインプラント治療や予防など、マイクロスコープはあらゆる分野でより良い治療を実現してくれます。より良い治療を望む方、通常の治療に不安を感じている方は、ぜひお気軽にご相談ください