お子さまの歯並び改善に プレオルソ
2024.08.30
子どもの矯正治療について
出っ歯や受け口、歯並びの凹凸や深い噛み合わせ、開咬など、不正咬合をもつお子さまが増えています。歯並びがよくないだけでなく、口周りの筋肉が未発達でうまく機能していない、お口が常に開いていて口呼吸をしている、噛み合わせが良くないなどのお悩みを持つ方もいらっしゃいます。
子どもの矯正治療は次の2種類に分かれています。
【Ⅰ期治療(予防矯正)】
顎の骨が成長段階にあり、まだ柔らかい時期に行う矯正治療です。顎の成長をコントロールし、綺麗な歯並びと正しい噛み合わせの土台づくりをします。3歳~10歳頃に行う矯正治療です。
【Ⅱ期治療(本格矯正)】
永久歯への生え変わりが完了したら、大人とほぼ同じ装置、同じ内容の矯正治療へと移行します。13歳頃からが目安です。
今回ご紹介するプレオルソは、Ⅰ期治療にあたります。
なぜ子供の頃に矯正治療が必要?
不正咬合や口周りの機能の発達不全を放置すると、むし歯や歯周病になりやすくなるだけでなく、口呼吸によってウイルスが体内に侵入して風邪をひきやすくなる、歯並びや噛み合わせの状態が悪化するなどのおそれがあります。矯正治療で歯並びを整えることは、見た目を改善するだけでなく、健康的な歯並びの土台をつくり、正しい機能を取り戻すことに繋がります。
プレオルソとは
プレオルソとは、日本の矯正治療専門医が開発した機能矯正用マウスピース装置です。取り外しができる装置で、柔らかい素材でできています。学校など外に出ているときには着けなくてもよいので装置が目立ったり周りの人に知られることもなく、装着の痛みもほとんどないことから近年注目されている矯正治療方法です。プレオルソの適応年齢は3歳~12歳頃までで、その中でも特にベストな時期は5~10歳です。
プレオルソの作用
歯並びが悪くなるのには様々な原因がありますが、お口にかかる外側からの力(頬筋や口輪筋)と内側からの力(舌のはたらき)のバランスが崩れると歯並びが悪くなります。特に、舌の癖や口呼吸などにより舌が正しい場所に位置していないことも、歯並びの悪いお子さまが増えていることの原因の一つであると考えられるでしょう。正しい舌の位置については、前回のブログをご参照ください。
プレオルソを装着することでお口の中にかかる力のバランスを整えるだけでなく舌癖や口呼吸を改善し、正しい歯並びと噛み合わせに導いていきます。
プレオルソの使い方
プレオルソは取り外しができる装置で、1日中つけている必要はありません。日中の1時間以上と夜寝ている間に使用していただきます。慣れるまでは多少の違和感があるかもしれませんが、毎日使用し続けることが大切です。就寝時には口にテープを貼ることで、装置が外に出たり口呼吸になるのを予防できます。テープはドラッグストアなどでも市販されている、肌に負担のかからないものを選びましょう。
まとめ
今回はお子さまの矯正装置「プレオルソ」についてご紹介しました。子どものうちに歯並びや癖を改善し、生涯健康を保てる土台づくりをしましょう。
当医院では患者様のお口の中の状態がお一人おひとりのご希望やご予算、ライフスタイルに合わせた治療方法をご提案いたします。お子さまの矯正も大人の矯正も、どちらもお気軽にご相談ください。