抜いたほうがよい歯 4つのケース|水戸市の歯医者

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抜いたほうがよい歯 4つのケース

2024.12.13

歯科医師が抜歯を勧めるケースとは

大切な歯は1本でも多く残したいですよね。しかし、歯の状態によっては残しておくことでかえって全身の病気に繋がる、その後予想される入れ歯やインプラントの治療が困難になるなどのリスクがあります。また、残している歯が周りの歯に悪影響を及ぼす可能性さえあるのです。私たち歯科医師もできるだけ患者様の歯を残せるように努めてはいますが、それでも抜歯を勧めるケースをご紹介します。

 

 

 

 

 

1.歯根破折を起こした歯

歯の根にヒビが入っている状態を「歯根破折」といいます。ヒビの僅かな隙間から唾液中の細菌が入り込み、感染を起こして顎の骨を破壊していくのです。歯根破折は最初のうちはさほど痛みを感じないケースも多く、噛んだ時に違和感がある程度ですが、時間の経過とともにひどい腫れや激痛を生じることもあります。また、顎の骨が破壊されることで、将来的にインプラントを検討したくてもその前に顎の骨を補う治療が必要になるかもしれません。

ただし、修復ができる場合もありますので、定期的に検診を受けておきましょう。早期発見できるかが重要です。

 

 

 

 

 

2.重度の歯周病で回復の見込みがない歯

歯周病が重症化すると、顎の骨が溶かされて歯を支えられなくなります。顎の骨がなくなればなくなるほど、その後の歯を補う治療の難易度が上がっていくということです。したがって、歯周外科治療を受けたとしても状態に改善がみられない場合は、誤嚥性肺炎などの全身疾患への影響も考慮して抜歯をお勧めするケースがあります。また、歯周病によって揺れる歯が増えてくると食事がしにくくなってきます。抜歯を行い、義歯やインプラントにすることでしっかりと噛めるようになるケースも多くあります。

 

 

 

 

3.隣の歯に悪い影響を与える歯

親知らずが斜めや横向きに生えてきた場合、手前の歯との間に隙間ができることがあります。この隙間には歯ブラシの毛先がほとんど届かないため、むし歯や歯周病になるリスクが非常に高くなるのです。また、歯が押されることで歯並びや噛み合わせが変わってしまうおそれもあります。親知らずもまっすぐ生えていれば抜歯の必要はありませんが、そうでない場合は周りの歯を守るためにも抜歯をお勧めすることがあります。

 

 

 

 

 

4.歯の根しか残っていない歯

むし歯を治療しないまま放置したり、歯が欠けたりして歯の根だけが残った状態(残根)になることがあります。残根状態にまでむし歯が進行してしまった場合、歯の神経は既に死んでいるので痛みを感じないことがほとんどです。そのため抜かなくてもよいのではないかと思われる方もいらっしゃいますが、根だけが残っていてもプラークなどの汚れが溜まりやすく、細菌が繁殖しやすい状態になっています。この細菌感染が全身に波及して重篤な症状を引き起こす可能性も考えられるため、今後の健康のためには抜歯をお勧めしています。

 

まとめ

今回は抜歯をしたほうがよい4つのケースについてご紹介しました。その他にも今後の治療の選択肢や全身の健康を守るために、抜歯が必要になるケースもあります。抜歯のあとは歯を補う治療を進めましょう。→「欠損修復方法」

当医院では患者様のお口の中の状態からお一人おひとりのご希望やご予算、ライフスタイルに合わせた治療方法をご提案いたします。お口の中で気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。

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