その習慣、むし歯の原因かも?お口の健康のために見直したい毎日のこと
2025.10.31

「毎日きちんと歯を磨いているのに、むし歯になるのはなぜ?」そんな疑問をお持ちの方は多いかもしれません。今回は、むし歯になりやすいNG習慣と、今日からできる予防のポイントについてご紹介します。
“むし歯リスク習慣”をチェックしてみよう
これからご紹介する以下のリストは、むし歯になりやすい“むし歯リスク習慣”です。実は、むし歯になるかどうかは「磨き方」だけでなく、生活習慣が大きく関係しています。
まずはチェックリストを見ながらご自身の生活習慣を振り返ってみましょう。
・フッ素入りの歯みがき剤を使っていない
・歯みがき剤は少量つける
・歯磨き後、しっかりうがいをしている
・おやつを1日3回以上食べる
・砂糖入りの飲み物をよく飲む
・ゲームをしながらおやつを食べる
・口の渇きを感じやすい(唾液が少ない)
・夜、歯磨きした後に食べ物を食べる
・夜、歯磨きをせずに寝る
・歯磨きは1日1回未満
・歯医者ヘ行くのはむし歯になった時だけ
いかがでしたか?1つでも当てはまっている項目があった方は要注意。ここからはむし歯の原因を作らないために気を付けるべきことについて詳しくご説明します。
フッ素入りの歯みがき剤、使えていますか?

まず見直したいのが、歯みがき剤の選び方。フッ素入りの歯みがき剤を使うことで、むし歯のリスクをグッと減らすことができます。歯磨き剤の適量は年齢によって異なり、小さなお子さまは1〜3mm程度、大人は1〜2cm程度(歯ブラシの半分程度)の量が目安です。
→フッ素の推奨含有量が変更された件
※小さなお子様は、年齢にあったフッ素濃度の歯みがき剤を選びましょう。
また、歯みがき後にお口を何度もうがいをしてしまうと、せっかくのフッ素が流れてしまいます。うがいは1回だけ、少なめのお水で「ブクッ、ペッ」で十分です。
ダラダラ食べに注意!
甘い飲み物の常飲や、ながら食べ・ダラダラ食べ、のど飴を常に舐めているなどの生活習慣はお口の中が常にむし歯になりやすい状態になります。
「時間を決めて食べる」「食べたあとはお茶やお水で流す」「砂糖を含まない商品を選ぶ」などの工夫で、お口の中をリセットできるよう心がけましょう。
寝る前の歯みがき、できていますか?

就寝時は「歯の再石灰化」や「プラークの増殖を抑える」役割を持つ唾液がほとんど分泌されず、むし歯菌が活発になりやすい時間帯です。また、ひと晩唾液がほとんど分泌されなかった起床後は1日のうちでもっともプラークが増える時間帯です。
そのため、就寝前は日中に食べたものの汚れをしっかり落とし、清潔なお口で眠ることがとても大切。1日2回・朝晩の歯みがきを習慣にし、むし歯のリスクを防ぎましょう。
歯医者さんは“痛くなってから”じゃ遅い!

「歯医者さんはむし歯ができたら行くところ」 。そんなイメージがあるかもしれませんが、それでは、治療が必要になってからの“対処”になってしまいます。
むし歯を防ぐには、「むし歯になる前」に通うことが大切です。 定期的なチェックやプロのクリーニングを受けることで、小さなむし歯の兆候や、磨き残しのクセにも早く気づけます。
まとめ
日常のちょっとした習慣の中に、むし歯リスクを高めてしまう落とし穴は意外と多いものです。「ちゃんと歯みがきしてるのに、むし歯ができてしまう…」と感じている方は、今一度生活習慣を見直し、歯科医院での定期健診を行うことでむし歯のない清潔な口腔環境をキープしていきましょう。




