歯周病の原因とは|水戸市の歯医者

歯周病の原因とは

2023.08.15

【歯周病】は、気づかぬうちに痛みなく進行する恐ろしい病気です。

あまり自覚症状はありませんが、進行するとやがて歯を支える歯周組織(歯槽骨や歯根膜など)を破壊され、骨が溶かされ歯がぐらぐらと動揺するようになります。

 

歯周病とは?

 

歯周病の原因

〇歯垢(プラーク)

一番の原因は、【歯周病菌】の増殖です。歯の表面や付け根の部分についた白いネバネバの物体は【プラーク】といい、虫歯菌や歯周病菌の塊です。

プラーク1mgの中にはおよそ10億個の細菌がおり、歯周病をひき起こす菌も多く存在しています。

磨き残しなどで、溜まったプラークに潜んだ細菌が毒素を出すと、歯肉は炎症を起こし、しばらくその状態を放置しておくと、やがて出血や膿が出るといった症状がみられます。

 

しかし、プラークの増殖は、正しいブラッシング方法で汚れを落とし、増殖しやすい口腔内環境を改善することで抑えることができます。

正しいブラッシング方法とは?

オーラルケアグッズの紹介と正しい使用方法

 

プラークが増殖しやすい口腔内環境は以下の通りです。

 

1.磨きにくい環境:歯並びが悪い

並びがよくないとどうしても磨きにくい、歯ブラシが届きにくい部分が出てきてしまうため、磨き残しが多くなり、プラーク残留、増殖してしまいます。歯列矯正で磨きやすい歯並びにすることで、歯周病の改善をすることが期待できます。

 

2.プラークが増殖しやすい環境:口腔内乾燥

口呼吸、不正歯列により口が閉じない、唾液の分泌量が少ない。

→ 口臭の原因

 

3.プラークが蓄積しやすい環境:不良補綴物

古くなったり、摩耗して適合が不良になった詰め物は、歯との間に段差や隙間ができてきます。そこにはプラークがたまりやすく、また除去しづらい環境ができます。定期健診でしっかりとチェックをして、隙間ができていたら新しく適合の良い詰め物にしていくことで、プラークが残留しにくくなります。詰め物の種類によってもプラークが溜まりにくいものがあります。

 

〇喫煙

ご存知のとおり、たばこには有害物質が多く含まれています。ニコチンは正常な免疫機能を低下させてしまうため、病気への抵抗力も下げてしまいます。歯周病の進行が早くなったり、悪化する恐れもあります。

また、たばこの煙に含まれる「一酸化炭素」は、歯肉への酸素の供給や栄養供給を妨げ、「ニコチン」は血管を縮ませるので、体が酸欠・栄養不足状態に!

他にも歯肉の色が悪くなる(黒っぽくなる)など、見た目的にも影響が出てしまいます。

 

〇咬合負担

かみ合わせの力が強いかったり、歯ぎしりや食いしばりの習慣がある、歯並びが悪い、歯が抜けたままの場所があるなどがあると、歯にかかる負担が大きくなります。炎症がある歯に強い力がかかると歯周病の進行を早める事があります。

 

【対処法】

歯ぎしりや食いしばりの習慣 → ナイトガードを使用するナイトガードとは?

歯列やかみ合わせが悪い→ 歯列矯正 歯列矯正をするメリット(矯正の必要性について)

歯が抜けたままの場所がある → 欠損修復欠損修復方法

咬筋が強い → 咬筋ボツリヌス治療

 

もちろんこれだけではなく、他にも遺伝、栄養バランスの偏った食事、睡眠不足など歯周病に繋がる原因はあるのですが、リスクを減らすためにすぐにできることはまず生活習慣を見直すこと、お口の気になることは早めに診察してもらうこと、毎日丁寧に歯磨きをすることが基本です。

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